美味しいワインを守る陰の立役者。スプマンテのコルク栓のこだわり。

美味しいワインを守る陰の立役者。スプマンテのコルク栓のこだわり。

今日もスプマンテ関係の話題です。

ポン!!と気持ちよく開栓し、一口飲んで「美味しい」と満足したら、コルク栓に注目してみましょう。スプマンテ用のコルク栓はシャンパン用のコルク栓と同じように、コルクを細かくしたチップ状のものを固めた状態のもの(集成コルク)の下に、2枚のコイン状のコルクを張り合わせています。コイン状のコルクには若いコルクの樹皮部分が使われるそうです。

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スプマンテのコルク栓はキノコのような形をしていますが、ビンの口部分に入れる時にはコルク栓はまだ円柱形だそうですが、ビン内部に入ったコルク部分が徐々に縮まって細くなり、開栓する時にはキノコの形になって登場、となるのだそうです。

コルク栓にはポルトガル産のものが利用されると、ポルトガル在住の友人から昔聞いたことがあります。ポルトガルはコルクの産地なんですね。イタリアのコルク栓製造企業もポルトガル、スペイン産のコルクを利用しているようです。イタリア国内産のコルクだとサルデーニャのコルクがほとんど。イタリア産のコルクの三分の二はサルデーニャ産だそうです(ちょっぴり豆知識)。

ワインに関しては、コルク栓がいいのか、スクリューキャップがいいのか、コルクなら天然がいいのか、合成がいいのかと論議は尽きません。スクリューキャップの寿命はコルク栓より短いので長期熟成が必要なワインには適さない、でも気密性の高さはコルク栓より上、コスト面でもスクリューキャップを採用したほうがよい、というような話は聞きますが、イタリアもオーストラリアやニュージーランドのようにスクリューキャップの導入化が進むのでしょうか。これまではイタリアDOCGワインにはコルク栓を使用するという規則がありましたが、これも緩和されるようです。

 

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