そういうことだったのね・・・ラベルの秘密が解き明かされました。

そういうことだったのね・・・ラベルの秘密が解き明かされました。

ラベルの文字に線がひかれているワインSforzato di Valtellina(スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ)を見つけ、 ワインの名前が線で消されている理由をワイナリーに問い合わせたというところまで、前回のブログに書きましたが、すぐに返事がありました。線が引かれている謎をご報告します。

私が見つけたスフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナのワインの名前(ラベル上に書かれている名前)は”vino sbagliato”。日本語訳にすると「間違ったワイン」となります。そもそもこのネーミングもちょっと変わってますよね。このワイン、2006年に製造を初めたそうです。そして2年目の2007年、その出来はイマイチ。ブドウ品種が適していないのか、製造過程に問題があるのか、とにかく出来に納得できなかったそうです。そしてそのままワイナリーの貯蔵庫の隅に置かれ、数年が経過した後に再び試飲してみたそうです。ワイナリーからすると、年月が経過してもあまり納得できるワインにはなっていない、やっぱりどこかで「間違って」しまったんだと思っていたそうなのですが、ワイナリーオーナーの友人(レストラン経営者)がワイナリーに遊びに来てはこのワインを試飲するのをとても楽しみにしていて、ある日、全部引き取りたいと言ったそうです。ワイナリーからすれば売り物とは言えないワインでしたから、持っていってもいいけれどラベルにはVINO SBAGLIATO(間違ったワイン)というワインの名前を書くという条件付きにしたそうです。その後、スフォルツァートを造るのに適したブドウ品種を見つけ、2011年にこのワインの製造の再スタートを切ったそうです。その結果には大満足。さて、ワインの名前はどうしようか・・・。ワインの造り方そのものは間違っていなかったのだ、間違ったワインではなかったのだから、VINO SBAGLIATO(間違ったワイン)を線で訂正しよう。・・・というアイデアから、このラベルが誕生したそうです。うーん、面白い話ですね。ラベルに関心をもったおかげで、ラベルの秘話を聞くことができました。
ワイナリーのDavide(ダヴィデ)とPierpaolo(ピエルパオロ)に感謝です。

 

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Dirupi
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ちなみに、この(訂正の線が引かれた)Vino sbagliatoですが、1本50ユーロほどするようです。

 

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